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臨床研修プログラム:プログラム概要





病院の特性

平成18年に佐賀県では2番目となる地域医療支援病院の指定、続いて平成19年に地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、佐賀県南西部と長崎県の一部を含む医療圏での急性期型地域中核病院として、地域完結型医療の中心的役割を果たしてきた。

平成20年からの第5次保健医療計画(佐賀県)において、4疾病としては、急性心筋梗塞・脳卒中は超急性期医療機能、がん・糖尿病は専門的医療機能に位置付けられている。また、5事業でも高度救急医療を提供する地域の拠点病院、地域周産期医療機関、小児医療重点化病院として位置付けされるなど、佐賀県南部保健医療圏の核となっている。
また、佐賀県南西部の救急医療の中核でもあり、集中治療を行うICU、心臓疾患・脳卒中の急性期治療を行うCCUの設置、小児救急では地域の拠点病院として救急医療体制を整備し、2次救急病院として24時間の対応を行っている。昨年は、2,301名の患者が救急車によって搬送された。時間外は内科系、外科系、小児科の当直医師が対応し、必要に応じて専門領域の医師の協力が得られるように、全ての診療科がバックアップ体制をとっている。平成23年9月にはヘリポートを備えた救命救急センターが設置された。

臨床研究と教育にも力を注ぎ、平成20年には臨床研究部の設置、そして佐賀県では唯一となる附属看護学校では、看護基礎教育の充実を図っている。

臨床研修プログラムの概要

1.研修プログラムの名称

①嬉野医療センター基幹型研修プログラム(定員3名)
②オール佐賀プログラム葉隠(嬉野医療センター)(定員3名)

2.プログラムの目的と特徴

①嬉野医療センター基幹型プログラム(定員3名)

上記のような地域性と病院機能を基盤として、本院の研修プログラムは、全人的医療とプライマリ・ケアの基本的な診療能力・技能を身につけ、人間性豊かな社会に必要とされる医療人を育むことを目的に作成されており、医師としての能力を心と技術の両面から、高いレベルで習得できるプログラムになっている。

一年次に 内科6ヶ月、救急3ヶ月、二年次に地域医療1ヶ月を固定研修期間とし、その間に必修選択科2科と研修医の希望する科を自由に研修できるプログラムとなっている。救急研修は救急科を中心に行うが、麻酔科の協力により気管挿管やルート確保、穿刺法など救急における基本的手技を十分数経験でき、ハイレベルの習得が可能である。

また、このプログラムのバリエーションとして、全人的医療とプライマリ・ケアの幅広い診断能力を習得するという従来の医師臨床研修制度の理念を踏襲し、外科、小児科、産婦人科及び臓器疾患別研修を既に組み込んだ従来型の研修プログラムも準備している(尚、精神科は自由選択とする)。

技術面及びメンタルなど研修上の種々の問題点・相談に関しては、教育研修部および臨床研修委員会によるきめ細やかなサポート体制が敷かれており、1年目の研修医にはそれぞれに2年目の研修医が付き、さらにその上に教育研修部によって推薦された若手医師が指導、相談にあたる。そしてさらに教育研修副室長と教育研修部長による統括的なサポート体制が確立されている。また、各科の指導医は、認定された指導医養成講習会に参加し教育・指導力を身につけた医長クラスの医師(9割以上が受講経験有り)で構成されている。

このように、本研修プログラムは研修医にとって最良の研修環境の中で、正確な医療知識と医療技術を確実に修得できるプログラムとなっている。

②オール佐賀プログラム葉隠(嬉野医療センター)(定員3名)

本プログラムの目的は、上記嬉野医療センター基幹型プログラムの目的と同様であり、社会に必要とされるより良い医師の育成をめざし、全人的医療とプライマリ・ケアの基本的診療能力・技能を身につけることを目的としている。

現在、佐賀県は行政を含め県全体でより良い医師の育成と安心できる医療の確立に取り組んでいるが、本プログラムは、佐賀県の5つの基幹型病院が協力して、佐賀県、そして将来の日本の医療を支える若い医師を育成することを目的に作成された。5つの基幹型病院にはそれぞれに特徴ある診療科が存在し、教育研修に熱意をもった指導医が多数在籍している。これらの医療機関と診療科の自由な選択 は、2年間の研修のモチベーションを高め、より質の高い有意義な研修が可能になると考えられる。

このような行政を含め県全体の基幹型病院でバックアップする研修プログラムは、他に例を見ない研修プログラムである。

3.研修プログラムの管理

【プログラムの管理運営】

(プログラム責任者  内藤 愼二)
期的に臨床研修管理委員会を開催し、研修プログラムの立案、修正、研修計画について協議し、研修に関する具体的事項を決定する。また、研修の修了時には各研修医の研修評価を行う。

研修プログラムの構成病院群】

・基幹型臨床研修病院
独立行政法人国立病院機構嬉野医療センター →内科、救急、地域医療、選択必修科(外科・麻酔科・小児科・産婦人科・精神科より二科目以上を選択)、研修を希望する科を自由選択

・協力型臨床研修病院
平戸市立生月病院(地域医療)
独立行政法人国立病院機構肥前精神医療センター(精神科)
独立行政法人国立病院機構長崎医療センター(選択)
独立行政法人国立病院機構川棚医療センター(選択)
独立行政法人国立病院機構佐賀病院(選択)
長崎大学病院(選択)
佐賀大学医学部附属病院(選択)
地方独立行政法人佐賀県立病院好生館(選択)
日本赤十字社唐津赤十字病院(選択)

・臨床研修協力施設
友朋会嬉野温泉病院(精神科)
満岡内科クリニック

【プログラムの管理運営】

UMC Handbook・研修医総合評価表

UMC
Handbook
研修医総合評価表
PDF/990KB

4.研修プログラム

嬉野医療センター臨床研修管理委員会
教育統括岡 忠之(副院長)
委員長内藤 愼二(教育研修部長 )
委 員力武 一久(統括診療部長)
綱田 誠司(内科系診療部第一部長)
佐々木 英祐(臨床研究部長)
香月 亮(麻酔科部長)
在津 正文(小児科部長)
藤原 紳祐(救急科センター長)
荒武 弘一朗(リウマチ科医長)
朝長 元輔(総合診療科医長)
山元 芙美(循環器内科医長)
黨 和夫(外科医長)
荒木裕之(産婦人科医長)
江崎 章子(看護部長)
有岡 雅之(事務部長)
相島 成人(管理課長)
宮﨑 陽悠(庶務係長)
八木 秀明(薬剤部長)
池田 敏夫(診療放射線科技師長)
小田 繁樹(臨床検査技師長)
岡村  武(理学療法士長)
臨床研修医(2年次代表)
臨床研修医(1年次代表)
(院外)
杠 岳文(肥前精神医療センター院長)
江崎 宏典(長崎医療センター院長)
貝原 良太(佐賀県医師会常任理事)

5.当院研修医の進路及び業績

研修終了後の進路

平成16年度(1名):当院専修医(放射線科)
平成17年度(2名):他院(救急科)、他院(麻酔科)、他施設:当院専修医(総合内科)
平成18年度(3名):当院専修医(循環器内科)、長崎大学(小児科)、他院(離島医療内科)、協力型:当院専修医(心臓血管外科)
平成19年度(2名):当院専修医(脳神経外科)、長崎大学(皮膚科)
平成21年度(1名):当院専修医(小児科)
平成22年度(1名):長崎大学(放射線科)
平成23年度(1名):他院(精神科)
平成24年度(1名):他院(内科)
平成25年度(3名):当院消化器内科、長崎大学(放射線科)、他院(感染症)
平成26年度(4名):鹿児島大学(消化器外科)、佐賀大学(眼科、耳鼻咽喉科、精神科)
平成27年度(2名):福岡大学(循環器内科)、佐賀大学(総合診療科)
平成28年度(6名):当院専修医(病理診断科)、長崎大学(消化器内科、形成外科)、佐賀大学(救命救急センター、産婦人科、精神神経科)
()は当院基幹型(管理型)研修医数

当院で研修した研修医の多くが当院の後期臨床研修(専修医)に進んでいます。

研修医の研究業績

当院は、この研修の2年間を単なる制度としてではなく、今から医師としてスタートするための基盤作りの期間であると考え、医師としての総合的能力を身につけることを目的に、医療技術の習得は勿論学会発表と論文作成を義務付けています。学会は、2年間のうちに最低一回の全国学会発表と幾つかの地方会発表を行っていただきます。また、論文は一編以上を作成し、希望があれば英文も可能です。論文作成には教育研修部がそのknow-howを指導します。

研修医論文 例

A case of Serratia granuloma in the soft tissue around the left kidney.
- A role of PTHrP in the formation of Serratia granuloma –

褥瘡及び熱傷瘢痕を発生母地とした皮膚癌の3例
― p53, E-cadherin, β-catenin発現の免疫組織化学的検討 ―
左室造影およびMRIが診断に有用であった先天性左室憩室症の1例
直腸腺内分泌細胞癌の1例 ~病理免疫組織学的検討を中心に~
多発関節痛を契機に診断されたAngioimmunoblastic T cell lymphomaの1例
押し出し式薬剤包装PTP誤飲によるS状結腸穿孔性腹膜炎の1例
―異物誤飲におけるマルチスライスCTの3D再構成画像の有用性―
成人の仙骨前面後腹膜腔に発生した類表皮嚢胞の1例
― CT・MRI画像を中心に ―
肺原発が疑われた悪性黒色腫の1例

6.募集定員並びに募集及び採用の方法

採用定員:

平成31年度 6名(各プログラム3名×2)

募集及び採用の方法:

公募によりおこなう(マッチング参加)


7.処 遇

1.常勤・非常勤の別:常勤
2.研修手当:基本手当 330,000円 (賞与あり)
3.勤務時間:8:30~16:30 (基本的な勤務時間)
4.休暇:有給休暇(年間20日)
5.当直:月4回程度
6.宿舎:研修医専用宿舎 単身用10戸
7.社会保険等:政府管掌保健、厚生年金、雇用保険
8.健康管理:年1回(定期健康診断)
9.医師賠償責任保険に関する事項:個人加入(強制)
10.外部の研修活動に関する事項:学会・研修会への参加可、参加費用支給の場合あり


専門教育機関として臨床修練の指定をしている学会

日本内科学会、日本リウマチ学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本呼吸器学会、
日本消化器病学会、日本消化器内視鏡学会、日本循環器学会、日本胸部外科学会、
日本呼吸器外科学会、日本整形外科学会、日本脳神経外科学会、日本泌尿器学会、
日本透析医学会、日本産婦人科学会、日本眼科学会、日本耳鼻咽喉科学会、
放射線科専門医修練協力機関、日本麻酔科学会、日本臨床細胞学会、日本病理学会、
日本脳卒中学会、日本外科学会、日本IVR学会、日本小児科学会、日本緩和医療学会、
日本救急医学会、日本ペインクリニック学会、日本消化器外科学会、日本消化管学会、
日本心血管インターベンション治療学会